2月中旬くらいのこと、とある取引先様にて事業説明会があり、このブログによく登場する上司の常務取締役とともに参加するため東京出張となりました。
せっかくなのでということで、港区にある本社に赴き、増床したというオフィス見学をさせて頂きました。まだ工事中の個所もありましたが、キレイで新築の香りがしており、いい感じでした。こういうの見ると、中部支社も移転したくなってきます。
話はタイトルに戻るのですが、本社に立ち寄った際にマネージャ候補の方たちのプレゼンがあるということで、飛び入りで参加してきました。(まあ単にプレゼンを聞いていただけだったのでしたが)
で、そのプレゼンの共通テーマというかキーワードが「信頼」だったんですよね。皆さんそれぞれの信頼に関する考えや定義があり、とっても興味深かったです。ハイ。
とあるメンバーのプレゼンが終わり、評価者として参加していた、ある社員のコメントで「信頼」と「信用」って何が違うと思いますか?という質問が出て、マネージャ候補者は色々言っていたものの、はっきりとした定義は言えず、時間制限もあり、答えの出ないままふわっとした感じでその場は終わってしまったんですよね。。
いやー、カットインして一席ぶちかましたかったのですが、飛び入りの部外者なんで止めときました。
もし発言していたら、こう言っていました。結構明確に違うんですよね。
「信頼」は信頼する側が、相手方に対してはっきりとした根拠や担保は無いが、雰囲気や見た目、話しぶりなどから悪くは無いだろうと希望的観測のもとに頼る心情。もしくは逆に信頼される側が、相手方に対して自分の素性や外観、価値観などから相手に信じてもらえるだろうというこちらも希望的観測が元となる心情。
対して「信用」は、当事者間の過去の実績や何かしらの担保をもとに信用する側とされる側の間で相互的に許諾しあう心情。実績の回数や担保の増加により大きくすることができる。
信頼は当事者で実績の無いケースで握り合う時に必要となるが、根拠は薄く信頼する側は、ある種の賭けの要素がある。信頼する側はリスクを負い、される側も次の機会を失いかねないリスクを負う。
対して信用は実績や担保を基にした感情であり、過去の実績の積み重ねや、担保により信用する側のリスクを信用される側が補填するような均衡の元で形成される感情かなと。
なので金融の世界では「信用保証」による融資はあるが「信頼保証」による融資はない。確かに「信頼」はそもそも保証のないものに対する希望的な心情なのだから。
そう考えると恋愛も相互信頼で始まり、信用までいけば結婚とかになるのかな。もし逆になるとどうだろうか、信用されるまで恋愛しなかったら、どこか盛り上がりに欠けるだろうし、もし信頼だけで結婚した場合、手痛い状況に陥るかもしれない。話反れましたね、、
まあビジネスでは信頼されてチャンスを経て、信用を積み重ねていけるよう精進したいと思います。