2025年7月10日木曜日

【書評】運 - ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」を読んで

 すみません、1年以上のご無沙汰となってしまいました。。。

タイトルの通り、今回はビジネス書の書評です。年間だいたい6冊~8冊くらいビジネス書は購入しています。心に響く内容のものもあれば、しっくりこなくて参考程度に留めるものも多いです。

購入目的は知りたいという知的探求心や、著者の知恵を借りたい・アイデアを膨らませたい時など自分で考えても中々答えが見つからない場合にAmazonで検索しています。検索ワードは、単語だけでなく、欲しい情報について文章で検索することも多いです。例えば、「部下や若手が意見が言いやすい空気をつくるには」とか、、

電子書籍と紙で言えば半々くらいです。タイトルやレビューを見て欲しい!(深く知りたい)と思ったときは紙。興味本位が強い時は電子で買っています。何故か紙の方が頭に残りやすいイメージがあるんですよね。マンガを買う時も同じで、、ただ続きが気になって読みたいだけなら電子、思い入れのある作品は紙で買ってます。

相変わらず前置きが長いですね、、すみません。

ドン・キホーテ創業者の著作(岐阜県大垣市出身だったので少し驚き)です。一言で評すなら「経営哲学を絞りに絞って纏めた本」です。運というタイトルですが、スピリチュアルな内容ではなく、著者の経験をベースに語られており、その成功体験をもとに幸運をつかむこと(流れに乗ること)のノウハウが語られています。

本来ならもう少し内容を厚めにして、ハードカバーで売られていてもおかしくないくらい経営哲学が語られているのですが、そこはドン・キホーテ創業者らしくプライス(720円+税)を重視し、内容を凝縮してかつなんと文庫本で販売しています。しかも印税も辞退という徹底ぶり。社会貢献したい、後進の経営者の糧として欲しいという心意気さえ感じます。

内容としては8章(+プロローグとエピローグ)に分かれており、プロローグでは著者の人生哲学が語られています。各章の最後にポイントがまとめられており、内容が頭の中で整理できて理解が進みます。

少し紹介すると1章では運の感受性を高める、2章では幸運・不運に見舞った場合の向き合い方について、5章で本作の最大のテーマである「主語の転換」について語られてられています。

主語の転換は、一言でいえば視点を変えて「観る」こと。「見る」ではなく「観る」です。メタ認知という言葉で語られていますが、一つの物事を色んな視点・観点でとらえると見えてくる真理があるみたいな、、。ドン・キホーテは小売店ということもあり、買い物客の視点に立つことを絶対としています。主語の転換は著者がこの本で伝えたかったポイントでもあるので事例を交えて語られていました。

エピローグでは、著者の人生観について語られています。人間賛歌がベースにあるようです。ビジネスを行う以上、人と関わることからは逃れられません。他社に対する関心と興味から成功法則を導き出し、今のドン・キホーテの躍進に繋がっていると説いています。

少しの時間で読破でき、かつ何度も読むことで理解が深まっていく本でした。経営に興味がある人にはお勧めできますね。全てを取り入れなくても、共感できる部分だけでも活かすことが出来ると思います。



【書評】運 - ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」を読んで

  すみません 、1年以上のご無沙汰となってしまいました。。。 タイトルの通り、今回はビジネス書の書評です。年間だいたい6冊~8冊くらいビジネス書は購入しています。心に響く内容のものもあれば、しっくりこなくて参考程度に留めるものも多いです。 購入目的は知りたいという知的探求心や、...